袖付け(袋縫い)

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ご訪問くださいまして、ありがとうございます。


 '15.11********

 たくさん、たくさん考えて、再公開することにいたしました。
 【こちらの記事】 も併せてお目通しただけると嬉しいです。
 当記事をご覧になっていただくにあたっては、
 以下のお願いをご理解いただき、お守りくださいますようお願いいたします。

  ・私個人の縫製に関する記録であり、正しい方法として記したものではないことを
   ご理解ください。
 
    日々、ミシンを踏んでおりますので、
    経験を積むごとに自らの持つ技術も変わってまいります。
    記録当時と現在の進め方が異なるケースもございます。
    また、正しい情報・進め方か否かという確認をしていない情報も含まれております。
    かい離が大きい記事については、情報を追加・修正・削除することもございますが、
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 みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

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袖付けはたいてい袋縫いで行っております。
おそらく私の縫製の中では最も変わっている部分なのだと思います、というのも、
私自身、1度しかこのような縫製の既製服を見たことがないから。
それはヨーロッパの古いワンピースでした。
アンティークショップで見付けて、感激しました。なんて繊細なつくりなのだろうと。
脇や袖、レースを付けている箇所などはすべて袋縫い。
もちろんそのような縫製を目にするのは初めて、というよりむしろ、
それまで縫製なんて気に留めたことすらなかったことに、気付かされたというか。
服から温もりが伝わってくるような、遠い昔の、持ち主だったであろう女性の微笑みまで浮かぶような。
フェラガモの靴が2~3足、余裕で買えてしまうくらいの結構なお値段でしたが、あまりにも素敵で。
即決でした。
傷みの激しい箇所もございましたので、購入後すぐに信頼できる仕立て屋さんに持って行って
直せるところだけ、お願いしました。
10年近く前、おはりごととは全く無縁の頃のお話です。


その後、自分で服を縫うようになり、委託販売をする段になって、
「そうだ、あのワンピースの縫製を真似てみよう」 と思いました。
そのアンティークのワンピースとの出会がなければきっと、何の迷いもなくロックミシンを買っていたでしょう。


私は専門的な勉強をしておりませんので、袋縫いによる袖付けがよいのか悪いのか、わかりません。
これまで何着も縫いましたが、いまだに、これで本当にいいのだろうかと思うこともございます。
普通はバイアスで包む箇所なのでしょう。そのようなつくりの服は時折、見かけますので。
そんなこともあり、お問い合わせは多く頂くのですが、
記録する以上はある程度、責任の持てる内容であるべき、と思い、UPは控えておりました。
そんな迷いもまだ大きいままなのですけれども、私なりの進め方として、ご理解くださいましたら幸いです。


写真も多いので、分けて記録します。


今回使用している生地は綿100%のローン、先日ご紹介したソレイアードのシャツの袖付けです。
袖付けを袋縫いで行う場合の縫い代は、シーチング程度のものまでは1cm、
キャンバス程度もしくは番手の低い糸で織られた生地やツイルなどで1.2cmくらいです。
今回はローンなので1cm取っております。


身頃と袖をそれぞれ完成させてから袖付けに入ります。
袖の縫い代は、身頃側はカーブの内向きに、袖山側は外向きに入りますので、そのまま縫い代を付けると
袖山側の縫い代の端の方が当然、距離が長くなります。
袋縫いでは端に近いところを最初に縫い合わせますので、適正な位置に合わせづらくなります。
そのため、袖付け位置のノッチを多めに入れます。
私はいつも5か所。自分でパターンを引く際には最初に付けてしまいますし、
市販のパターンの場合は袖山の本縫い線の長さを測って、等間隔になるように2か所増やします。

袖と身頃が 「外表」 になるように合わせ、ノッチどうしをピンで留めます。
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赤いピンを打っているところが袖下点です。
それ以外に、少し見づらいのですが5か所、ピンを打っております。

カーブした線の長さを測るときには、いつもこれ。
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「マールサシ」。パターンを引くのに欠かせない道具ですが、それ以外でも結構使い道があって便利です。

ピン打ちをしたあと、端から3~4mmのところを縫います。ミシン目の幅は、本縫い時よりも少し細かく。
生地の厚みや特性により、端から5mmのところを縫う、とか、縫い目をもっと細かく、といった調整もします。
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縫うときはフリーアーム状態にして袖を通し、身頃側から縫っております。
以前は普通に袖側を上にして縫っていたのですけれども、こちらの方が袖山点付近の作業がしやすいので。
袖下点に近いところはあまり気を使うことなく縫い進められますが、
袖山点に近付くにつれ、縫い代の端の長さの差が大きくなり、縫いづらくなります。
ピン留めごとにミシンを止めて、袖側の縫い代がすべて見えるように整えます。
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左手を身頃と袖の中に入れます。
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内側から袖布を少しづつ引き、身頃の縫い代の端と袖のそれとが合うように整えます。
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ちょっとオバケっぽくてUPに迷ったのですが・・・こんな感じで手を通しております。
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袖布を引いただけですと、袖の縫い代が大きく波打っておりますので、このままでは縫えません。
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袖側の生地に折り目や皺が入らないよう、指先で皺の分量を調整しながら縫い進めます。
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ちょうど指先で 「いせ込み」 をするようなイメージです。
服づくり初期は実際に、ギャザーミシンを入れて 「いせ込み」 してから袖付けしておりました。
今はもう慣れましたので、何もせずそのまま指先の感覚に頼って進めております。

私にとって指というのは一番頼りになる道具で、この作業でもそうですし、
縫う際のガイドの役目を果たすものとしても非常に優秀。
便利な道具はたくさんございますが、指に勝るオールマイティーかつ些細な要求も叶えてくれるものは
案外ないのかもしれません。

最後まで縫い終わりました。
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袖山点に近いところは、いせ込みをしたときのような感じの細かい波が寄っています。
ギャザーや折り目ができていないか確認し、もしあれば、迷わず縫い直します。



今回はここまでにさせていただきます。長くなってしまいすみません。




きょうも最後までお付き合いをくださいまして、ありがとうございました。





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by mimi_bonheur | 2014-03-30 18:09 |  ├ 縫い進め方の記録